ヨスジキリガ#15
Eupsilia strigifera Butler, 1879
ヤガ科 キリガ亜科 キリガ族 キリガ亜族
東京都奥多摩町産
A : 1齢幼虫 2024.4.15 体長約4mm
B : 2齢幼虫 2024.4.17 体長約5mm
C : 3齢幼虫 2024.4.21 体長約10.3mm
D : 成虫♀（母蛾）2024.3.16 前翅長約15mm
成虫越冬キリガ。
低地〜山地に見られる普通種ではあるが、
幼虫を見る機会はこれまでなかった。
本種はクヌギで飼育出来ることが知られているが、
自然状態での観察例はないようだ。
ネット上には画像が見つからなかった。
2024.3.16、灯火近くの柵にいた♀より採卵。
受精済だったようで4.8に孵化、体長約2mm。
クヌギで飼育。
Aは約2倍の体長に成長した脱皮が近い1齢。
Bは脱皮間もない2齢。
頭殻の色彩は黒から2齢で暗褐色、3齢で橙褐色に、
胴体の白いストライプが明瞭になった。
4齢以降どのように変化するのか楽しみである。
飼育下では昼間は重ねた葉を綴った隙間に潜んで
ほとんど動かないでいることから、
夜行性であることが推察され、
見つかりにくい理由のひとつかもしれない。
近縁のヨスジノコメキリガと異なり、
低地では個体数があまり多くないが、
母蛾がいた山地の渓流付近では比較的多い印象。
分布：本州、四国、九州、対馬、
朝鮮半島、台湾、中国、ネパール
成虫出現月：10、3〜4（成虫越冬）
寄主植物：クヌギ（飼育）
ヨスジノコメキリガ成虫
https://photozou.jp/photo/show/1433095/270452189
同終齢幼虫
https://photozou.jp/photo/show/1433095/263505727
G0687-15
アルバム: 写真アップ順一時置き場
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